幼稚園の玄関に、ポストが二つ。
ひとつは、大きくて赤いポスト。
このポストには、園児が誰かに宛てて書いたハガキを投函します。
一日の終わりに近づくと、郵便屋さんの園児がポストの中のハガキを出して消印スタンプを押し、配達するのです。
もうひとつは、小さくて白と水色のポスト。
これは、ユネスコ協会『世界寺子屋キャンペーン』のポスト、家庭から持ってきた書き損じハガキを入れます。
毎年この時期になると、文字を読んだり書いたりしたいのに、学校が無いために文字を習う事が出来ない人々のことを思います。
幼稚園を卒園したら小学校に入学…世界に目を向けると当たり前なことではありません。
家庭から書き損じハガキを持ってきた園児は、小さい方のポストに入れます。
自分と同じように「文字を書きたい」誰かに応援の想いが届くようにと願いつつ…