園長のひとりごと  最後の章

年長組の子どもたちが卒園して2週間になります。幼稚園がひっそりして活気がありません。存在の大きさを感じています。先日、在園児の保護者の方に、 ①入園した理由 ②幼稚園の感想 のアンケートをお願いしました。今回のアンケートの結果に私たちが驚いた事があります。それは、保護者の方が一緒に集まって相談して書いたのではないかと思えるほど、内容がよく似ていたという事です。嬉しい内容です。ご紹介します。  先生たちがいつも笑顔で穏やかで愛情でいっぱいである。 園の雰囲気がとても明るくあたたかい。 どの子にも声をかけてくれるので安心。 子どもたちがのびのびとしている。 子どもを比べることをしない。 縦割り保育が多くあり、自然を感じる遊びもたくさんある。 子どもたちがやってみたいと思い楽しめる行事が多く、子どもに眼を向けた内容で見せるための行事ではない。 野菜を育てたり料理やおやつ作りをする機会がある。 古い建物だが部屋やトイレ等がきれいに掃除されていて清潔である。等などが多く書かれていました。

特に年少児のお母さんは大変心配のようですね。お2人に同じようなメッセージがありましたので原文のままご紹介します。  「1クラスに2人先生がいてくださりとてもきめ細かな対応に、親子とも初めての園生活でしたが安心して通えました。子どもは1度も行きたくないと言う事がなく、土・日曜日が嫌い(園が休みだから)というほどでした。」  「先生がどの子にも分け隔てなく接してくれる。また、愛情をたっぷり注いでくれて子どもは幼稚園が大好きです。(土・日、園が休みでも本当に休みなのか確認に行くほど大好きです)」

アンケートを通して、お母さんは、園の方針と雰囲気、先生たちの資質を重要視し、信頼して大切な我が子を預けてくださるということを知りました。私たちは、一人ひとりの幼児期の発達をしっかり見つめて援助していき、心身ともに健康に育つようにする大きな責務があると改めて痛感しました。重要で、未来につながる嬉しい仕事をさせていただいているのですね。身が引き締まります。 アンケートは冊子にしてあります。ご希望の方は園にお問い合わせください。お渡しいたします。

私は縁があって、5年間を豊田市のこの幼稚園で園長として過ごしました。私のようなものに神が眼をとめてくださったのです。苦しい時には、私の全てを愛してたくさんの恵みを与えてくださっている神が共にいてくださるということを想い過ごしてきました。5年間には子どもたちや多くの方との出会いがあり、生かされ導かれている自分がありました。ここで過ごした年月は、いつまでも忘れることのない宝物の時間となりました。退職する今思い出されるのは子どもたちと保護者の方、教職員や出会ったすべての人たちとのご縁とその笑顔です。幸せな年月を過ごせたことを心から感謝しています。本当にありがとうございました。忘れません。いつも子どもたちと皆様の幸せをお祈りしています。

2011年度の終わりに

園長 鈴木はる美

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