藤棚からの  贈り物

砂場の藤棚は、開園当初からずっとその場所で生きています。

藤棚は、春には緑の葉が茂り、砂場で遊ぶ園児たちに日陰をプレゼントしたり、さわやかな風を送り込んだりしてくれて親心いっぱいです。

秋が来て、豆にそっくりな種(サヤ)が藤棚から下がります。園児は手の届かない藤の種(サヤ)を狙って、何とかして取ろうとしますが。なかなか叶いません。

冬になると、すっかり乾燥した種(サヤ)が落ちてきます。

子どもたちは大喜びです。「わ~い、《オマメ》だ~」

中から「まん丸の種」が出てきました。

子どもたちが名づけた《オマメ》を、何人もの子どもが宝物のように持ち帰って行きました。

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