大きな日陰を作って欅の木が言いました。
「ここに来てごらん。目隠しするのにちょうどいいよ」
何人かの園児と教師がオニになりました。
鬼から遠く離れたところに一列に並んだ園児が一歩踏み出しました。
「だ~るまさんが こ~ろんだ」チラッ
辺りを静寂が包みます。
誰も身動きひとつしません。
欅の木まで続く遊びを、お日様がニコニコ笑いながら見ていました。